豊潤な甘さと強いうま味を兼ね備えた会津猪苗代産プレミアム米

品評会日本一を射程にとらえたカンダファーム『ゆうだい21』

「奇跡のお米」と呼ばれる品種『ゆうだい21』を栽培するカンダファーム。景勝地としても名高い会津磐梯山麗と猪苗代湖に囲まれた標高520mの土地で、10年以上をかけて独自の生産ノウハウを確立。その成果は『2023年 第10回大会 お米番付』にてベスト8入賞という結果を生み、各方面からの注目を集めています。


ゆうだい21 白米5キロ

3,500円(税込)

ゆうだい21 白米10キロ(5キロ×2袋)

7,000円(税込)


~直販だからこそ実現したお手頃価格のプレミアム品質

良い商品が生まれる背景には、作り手の熱い想いとこだわりがあります。日本の食卓にとって米は欠かせないもの。毎日食べるものだから、味や品質にもこだわりたいものです。そんな期待に応えるため、お手頃価格でも最高品質の味を楽しめる米作りに取り組んでいるカンダファーム。卸に頼らない直販方式を採用することで販売価格を抑えつつ、プレミアム米に相応しい風味が楽しめる米作りを実現し、業界に大きな変革をもたらそうとしています。

『カンダファーム ゆうだい21』の作り手の想い

食のプロが認めた最高品質のお米を毎日の食卓に

会津猪苗代カンダファーム

代表 神田 忍さん

農業と民宿経営を手掛ける両親のもとで生まれ、大学卒業後は東京でコンサル会社に就職。その後、築地市場の卸会社、複合機販売会社での勤務を経て、30歳で就農。父の教えを受けて伝統的な稲作を学ぶも、東日本大震災の影響から減少を続ける売上を改善するため、JAなどへの卸ではなく直販による新たな販売にチャレンジ。コストの高い有機栽培には頼らず、普段食として楽しめる高品質な米作りを目指して、独学で研究に取り組む。2022年の米・食味分析鑑定コンクール:国際大会特別優秀賞受賞を皮切りに、数々の品評会にて入賞。直販によって実現した手にしやすい価格で、食味を極めた米を全国の食卓に届けるため、さらなる研究を続けている。

プレミアム米 ゆうだい21

国立大学である宇都宮大学が行った開発プロジェクトの中で、農場で偶然発見した稲穂の株を元に生まれ、「奇跡のお米」とも呼ばれています。その特徴は粒が大きく、粘りと弾力性にも優れ、口の中に深い甘みが広がっていく風味。2010年に品種登録されると全国の稲作農家からの注目を集め、毎年のように数々の品評会で賞を獲得。まさに、今もっとも業界が注目する品種です。

人の好みが色濃く影響
米選びの難しさ

日本の主食であり、全国に産地が広がっている米。品種ごとに味わいや特徴が異なるのはもちろん、同じ品種でも産地や作り方によって風味が違うのがおもしろい。その半面で、銘柄選びに悩む方も多いのではないだろうか。

数え切れない銘柄がある中で選択の参考となるのが、各地で実施されている米の品評会やコンクールでの実績である。だが、日本中に産地があり、産地の数だけ品評会があると言っても過言ではない現在。国際レベルの本格的な大会から、町おこしイベントの意味合いを兼ねたマイナーな大会まで、その規模や審査方法は千差万別である。決して品評会そのものを否定するわけではないが、最終審査を町長や議員といった“町の偉いさん方”、言わば米の素人が行うケースも少なくない。

その一方で、機械を使って食味を数値化して評価する大会も昨今は増えている。人の好みが影響する評価を避けられる半面で、機械との相性が良いものが高得点を得やすく、似た数値の銘柄ばかりが評価される傾向があるとも言われている。

機械的評価ではなく
人が五感で感じる美味しさで
コンテスト入賞

ピンからキリまでレベル違いの品評会がある中でも、特に専門家からの信頼が高く「プロが選ぶ大会」として注目されている品評会がある。ミシュラン星付きレストランの料理人やフードコラムニストなど、その道のプロが食味を鑑定し、日本一を決める「お米番付」。「人が五感で感じるおいしさ」のみを追求する大会として知られる。

そんな「お米番付」の2023年大会にて、全国ベスト8となる入賞を果たしたのが、会津猪苗代カンダファームが生産した『ゆうだい21』である。景勝地として知られる猪苗代の地で生産するカンダファームの『ゆうだい21』は、毎年完売となる人気シリーズ。他の品種と比較すると収量は落ちるが、その強いうま味、そして噛むほどに広がる甘さが、深い味わいをもたらしてくれる。

30歳でやってきた人生の転機
そして訪れた予想外の事態

30歳にして家業を継いで就農した神田さんだが、それまでは農業とは全く別の分野でキャリアを築いてきた。大学卒業後、東京のコンサル会社や築地市場の卸会社勤務を経て、地元である福島の複合機販売会社で働いていた。

大きな転機となったのが、家業を継いでいた兄の急逝。農家と民宿を営む両親をそばで支えるため、就農することを決めた。いわば家庭の事情で家業を継ぐことになった神田さんであるが、決して農業が嫌いだったわけではない。

「それまでのサラリーマン生活とは違って、自営の仕事は自分次第でいくらでも自由にやっていけます。農家の高齢化や就農人口の減少など課題もある農業ですが、自分にとっては大きなチャンスになると思って前向きな気持ちでした」。農業に関しては素人だった神田さん。最初は父と一緒に従来通りの農法で米の栽培に取り組み、一つひとつ知識と技術を学んでいくことになった。

風評被害で落ち込んだ米価格
卸から直販への切り替え

神田さんが就農したその年、2011年に起こった東日本大震災は、福島県の経済・産業に甚大な被害をもたらした。もちろん農業も例外ではない。猪苗代の農家も風評被害の影響を受けて、米の卸価格が大幅に減少。激減した売上は、農家の経営を圧迫することになる。従来通りの農法と卸販売を基本とする父の指導を受ける中で神田さんは、現状を打開する方法を模索していた。友人・知人を通じて人脈を広げ、さまざまな情報を得ていく過程で、農業を営む地元の同級生が有機農法による米作りで、品評会の賞を獲得していることを知った。

「風評被害によってJAなど卸先への価格は大幅に下がり、売上は激減していました。そこで活路を見出したのが、自分で価格を決められる直販です。そのためには、消費者の方々に選ばれる品質とブランドを作り上げていく必要がありました」。神田さんが目標としたのは、全国レベルの品評会で評価される品質とブランドを手に入れること。ここから日本一を目指す独学による研究が始まる。

10年×10通りの栽培で
100年分のデータを蓄積

猪苗代における米の栽培は、年に1度である。どんな品種を・どんな農法で栽培していくのか、試せるチャンスも年に1回ということになる。だが、米作りを左右する要素は実に多い。品種は当然ながら、与える肥料の量、水の管理、さらには稲を刈るタイミングなど、技術の追求に終わりはないと言える。

そこで神田さんは、毎年10通りの栽培方法を試し、新しい手法を取り入れながら品質の改善に取り組んでいった。独創的な栽培に取り組む神田さんだが、周囲の農家の目は冷ややかだったと言う。また、収量を重視する父とも考えが食い違っていたため、専門書や新聞、雑誌などから情報を収集し、独学で技術を追求していく。そして10年をかけて研究を続けた結果、その努力は大きく花開く。

プロが選ぶ品評会
「お米番付」で最終審査会進出
全国ベスト8入賞

「10通り×10年」の試験の中で、神田さんが着々と育ててきたのが、プレミアム米『ゆうだい21』である。大学の開発プロジェクトの中から偶発的に生まれ、「奇跡の米」とも呼ばれる品種。その特徴は、強いうま味と甘みにあり、全国の農家が品評会に出品して賞を総なめにしていた。

「非常に風味に長けている一方で、寒さに弱いのが『ゆうだい21』のウィークポイントです。標高500mを越す猪苗代でも栽培できる方法がないものかと試行錯誤を繰り返し、他の産地にも決して劣らない品質を追求してきました」と言う神田さん。10年に及ぶ研究から生まれた品質の高さは数々の品評会で証明され、2022年には国際規模のコンクールで特別優秀賞を受賞。そして、プロが選ぶ品評会として知られる「お米番付」の2023年大会で最終審査会に選出され、見事に全国ベスト8に入賞する。最終審査を行ったミシュラン星付き料理人、フードコラムニストなど米のプロたちから認められたのだった。

時間が経ってもかわらない
“炊き立てのおいしさ”で
毎年完売の人気ぶり

『ゆうだい21』は収穫量が限られるため流通量が極めて少なく、一般の米販売店や量販店ではほとんど売られていない。一部の販路で限定的に販売されているが、その人気は非常に高い。カンダファームが生産する『ゆうだい21』も、毎年完売する人気ぶりである。その人気の秘密は、粘り気があり、うま味と甘みが際立って強い点と言える。

『ゆうだい21』の具体的な特徴と紹介すると、「粒の大きさ」「粘りと弾力」「うま味と甘みの強さ」である。例えば、炊飯直後の粘りは、コシヒカリの5.5倍。粘りが強いとされるミルキークイーンと比較しても、実に3.4倍になる。「粘りが強いと冷めてもお米の硬さが変わりません。ゆうだい21は炊飯から6時間後でも、炊飯直後と同等の硬さであったというデータもあるぐらいです。だから、おにぎりやお弁当にも最適であると言われています」。

毎日の食卓を
ちょっと贅沢にする
プレミアム米『ゆうだい21』

炊き立てはもちろん、冷めてもおいしい『ゆうだい21』。さまざまな楽しみ方があるが、中でも神田さんがすすめる食べ方が、塩むすび。冷めてももっちりとしていて大粒ならではの食感があり、米本来のうま味と甘みを存分に味わっていただける。

その一方で、玄米食には不向きであると言う。カンダファームでは玄米食を前提とした生産は行っていないため、適切に精米してから炊飯することで、本来のおいしさを楽しめるようになっている。この点は、ぜひ注意していただきたい。

流通量が限られる故にプレミアム米に分類される『ゆうだい21』であるが、カンダファームでは手頃な価格で購入が可能となっている。卸販売ではなく、直販に特化しているからこそ実現した価格設定である。実質100年分の栽培データベースから選び出された最適な農法が生む“特別なおいしさ”を味わえるのは、カンダファームの『ゆうだい21』だけ。毎日の食卓をちょっと贅沢したい方に、ぜひ楽しんでいただきたい一品である。


ショップ紹介

会津猪苗代カンダファーム
〒969-3121
福島県耶麻郡猪苗代町字横マクリ570-1

農家民宿『会津猪苗代の宿 神田荘』を1959年に開業。農業開業は1930年頃までさかのぼり、現在の代表が5代目となる。25haの稲作農地で6種類の米を生産。普段食として手軽に味わえる価格で、最高品質の米作りを追求することが栽培方針である。現代表が10年をかけて独自ブランド米の研究に取り組み、各種のコンテスト・品評会で多数の好成績を残している。