誰でもかんたん「秒」で閉まる。

チャック袋専用ツール『しまるンです』

食品やお菓子、ペットフードなど、チャック付き袋を閉めるときの「うまく閉まらない」という小さなストレスを解消する「しまるンです」。 使い方は、チャック部分に挟んでスライドするだけ。指で何度も押さえる手間を減らし、チャックをスムーズに閉じやすくします。 工場での「もっと簡単に閉めたい」という想いから生まれ、約100種類の試作を重ねて完成した便利なアイテムです。


しまるンです

880円(税込)


チャック袋の“小さなストレス”を解消
スライドするだけで閉めやすい「しまるンです」

食品やペットフードなど、身の回りで何気なく使っているチャック付き袋。保存には便利な一方、「何度指でなぞっても閉まらない」「閉めたつもりなのに、一部が開いていた」といった小さなストレスを感じたことはないだろうか。そんなチャック付き袋を、スリットに挟んでスライドするだけで閉めやすくしてくれるのが、株式会社ディエイアイコーポレーションの「しまるンです」。手のひらに収まる、小さくシンプルな道具だ。しかし、この形にたどり着くまでには、約100種類もの試作が重ねられている。始まりは商品開発の会議室ではない。自社工場で毎日繰り返されていた、袋を閉じる作業だった。

「しまるンです」作り手の想い

“できない”で終わらせない
仕組みを考え、できる方法を見つける

株式会社ディエイアイコーポレーション

代表取締役社長 芝野 哲也さん 

大学卒業を待たずに父親が経営する会社に入り、若くしてさまざまな新規事業に携わってきた芝野さん。その後は自身の会社を興し、人々の毎日の暮らしに関わる幅広い事業を手掛けてきた。子どもの頃から、物の仕組みを理解しなければ気が済まない性格だったという。おもちゃを分解して中を見る。高校時代には、自分で買ったバイクをばらし、機械が動く仕組みを確かめる。知らないことでも、自分の頭で考え、方法を見つけていく。それが芝野さんのスタイルだ。その芝野さんらしい発想から生まれた商品の一つが、「しまるンです」である。

1日1000袋。
指で閉じ続ける現場を、なんとかしたい

ディエイアイコーポレーションでは、入浴剤などの製造も手掛けている。 スタンドタイプの袋は、上から中身を充填した後、最後にチャックを閉じなければならない。 繁忙時には1日に1000袋ほど扱うこともあり、そのチャックを一つひとつ手作業で閉めていた。 作業中はゴム手袋を着用する。何度も指でチャックを押さえていると、手袋が破れ、手が真っ赤になることもあったという。
芝野さん自身も、その袋閉じを担当していた。 「1日に1000袋くらい閉めるんですよ。手袋も破れるし、手も真っ赤になる。これ、なんとかできへんかなと思ったんです」 毎日繰り返す作業だからこそ、わずかな負担も積み重なれば大きくなる。 もっと簡単に、確実に閉める方法はないか。 そこから、「しまるンです」の原型づくりが始まった。

「スリットに通せば、閉まるんちゃうか」
まずは自分たちのための道具をつくる

芝野さんが最初に考えた方法は、いたってシンプルだった。 「スリットだけ作って、そこにチャックを通したら閉まるんちゃうかなと思ったんです」 社内にあったレーザー加工機を使い、チャック部分を通せる幅のスリットを設けた試作品を製作。 自社で使っている入浴剤の袋を通してみる。
すると――きちんと閉まった。
まずは、自分たちの作業を楽にするという目的を達成できたのである。 実際に現場へ導入すると、手への負担だけでなく、作業時間も短縮。 芝野さんによれば、従来の約3分の2ほどの時間で袋閉じができるようになったという。 さらに、それまで起こることがあったチャックの閉め損ないもなくなった。 作業する人の負担を減らしながら、速く、確実に閉められる。 自社工場の困りごとは、ひとまず解決した。 ただ、この時点で使えるのは、あくまで自社で使っている袋だけだった。 一つの成功をきっかけに、芝野さんの目は工場の外へと向かっていく。

小麦粉も、お菓子も。
暮らしの中にもあった「閉めにくい」

そもそも芝野さん自身、以前からチャック付き袋に小さな不便を感じていた。 「僕も昔から、こういう袋って『何これ、閉めにくいな』って思ってたんです。ドッグフードもそうやし、プロテインなんかもなかなか閉まらへん」
小麦粉やお菓子など、身の回りを見渡してみれば、チャック付き袋は意外なほど多い。 周囲の人に聞いてみても、「なかなか閉まらない」「きちんと閉めるのが面倒」と感じている人がいた。 自分たちの工場だけではない。
暮らしの中にも、同じ“小さなストレス”がある。
「これを使えば、みんな楽になるんちゃうか」 そこで芝野さんは、自社用につくった道具を、ほかのチャック付き袋でも試してみることにした。 ところが――うまくいかなかった。

自社の袋では閉まった。
でも、ほかの袋では閉まらない

一見すると、どれも同じように見えるチャック付き袋。 ところが実際に試してみると、メーカーや用途によってチャックの太さや形状はさまざまだった。 自社の袋にはぴったりだったスリットも、ほかの袋では閉まらない。 幅を狭くすれば強く挟みすぎてしまう。広くすれば、十分にチャックを噛み合わせることができない。
「同じチャック袋でも、大きさが全然違うんですよ。一つの幅だけでは無理やった。だったら、袋に合わせて動くようにしたらええんちゃうかと思ったんです」
ここで、開発の目的が一段階変わった。 “自社の一種類の袋を閉じる道具”から、“いろいろなチャック付き袋で使える道具”へ。 「しまるンです」の本格的な開発が始まった。

小さな道具に、約100種類の試作
「閉まる」を追いかけ、形を変え続けた

異なるチャックに対応するために芝野さんが考えたのが、チャックの厚みに合わせて動く構造だった。 しかし、アイデアが浮かんだからといって、すぐ商品になるわけではない。 寸法を変える。 試す。 閉まり方を確かめる。 うまくいかなければ、また設計を変える。 レーザー加工機だけでは複雑な形状をつくれなくなると、3Dプリンターを導入。 それでも求める精度が出ないと、さらに細かな造形が可能な光造形方式の3Dプリンターまで取り入れた。
「100種類ぐらい作ってるかな。ちょっと違うだけでも、うまく閉まらないんですよ」
完成品だけを見れば、構造はとてもシンプルに見える。 しかし、そのシンプルな形にたどり着くまでには、試して、直して、また試す。 その繰り返しがあった。 必要な形がなければ、自分たちでつくる。 思った通りにならなければ、別の方法を試す。 一つひとつ仕組みを考えながら問題を解いていく。 そこには、昔から変わらない芝野さんのものづくりへの向き合い方が表れている。

ミスから生まれた、小さな突起
偶然を「使いやすさ」に変える

開発の途中には、偶然が味方したこともあった。 設計データの寸法を修正していた時、一部が意図せず出っ張った形になった。 普通なら、設計ミスとして元に戻すところだろう。 ところが芝野さんは、その形を見て気づいた。
「これ、ここが出てたら抜けへんやん」
チャックに沿って本体をスライドさせる際、その小さな突起が抜けにくくする役割を果たす。ミスだから消すのではない。
「これ、使えるんちゃうか」
偶然生まれた形も、使いやすさを高める工夫へと変わっていった。

試作の先にたどり着いた
シンプルだからこそ、使いやすい形

約100種類の試作を経て完成した「しまるンです」は、袋の端を少し閉じ、チャック部分を本体のスリットに挟んで横へスライドさせるだけ。パッケージでは、シングルジッパーとダブルジッパーの両方に対応する商品として紹介されている。 さまざまなチャックに合わせやすい可動構造や、スライド中に本体が抜けにくくなる小さな突起など、試行錯誤から生まれた工夫を盛り込みながら、使う人の操作はできるだけシンプルに。 その小さな本体には、約100種類の試作品から選び抜かれた形が凝縮されている。

工場の困りごとから、暮らしの道具へ
毎日の“小さなストレス”を、少しでも楽に

そうして形になった「しまるンです」。 自社で使用する入浴剤の袋から始まった用途は、ペットフードや小麦粉、お菓子、湿布、衣類用のチャック付き袋など、暮らしのさまざまな場面へと広がっていった。 小麦粉などの粉物では、チャック部分に入り込んだ粉が原因で閉めにくくなることもある。 芝野さんは実際に試す中で、「しまるンです」を片側から滑らせることで、チャック部分の粉を押し出しながら閉じられることにも気づいたという。 始まりは、工場で働く自分たちの負担を少しでも減らしたいという想いだった。 それが、「同じことで困っている人が、ほかにもいる」という気づきによって、暮らしの道具へと変わっていった。 芝野さんはこれまで、「お客様が求めていることを叶えること」「できないと諦めず、できる方法を見つけること」を大切に事業に取り組んできた。 1日1000袋を閉じながら感じた、小さな不便。 それを「仕方ない」で終わらせず、考える。つくる。試してみる。 そして、できる方法が見つかるまで、また考える。 毎日の「閉めにくい」を、少しでも「楽」に。 小さな「しまるンです」には、そんな芝野さんのものづくりへの姿勢が詰まっている。


ショップ紹介

株式会社ディエイアイコーポレーション
〒546-0002
大阪市東住吉区杭全3-3-12

株式会社ディエイアイコーポレーションは、溶存水素量1.2ppmという濃度の高い水素入浴剤『エプソム水素』を開発する他、特許取得の『発酵発芽玄米』など、「みんなが安心で安全な毎日を笑顔で過ごす事ができる事業」を展開。日々の健康や楽しさに関わる「社会や人の役に立つ」ための商品開発を使命感を持って取り組んでいる。